動物捕獲話【毒蛇編】ハブを捕獲・販売
ハブ捕獲器を調達&設置
以前、毒蛇のハブを捕まえて売ったことがあります。 日本では鹿児島のトカラ列島〜琉球列島にかけて生息するあのハブです。
ハブを捕まえて売ることになろうとは思いもしませんでしたが、あるとき役場で捕獲器を貸し出していて ハブも高く売ることができるという話を聞きました。
ちょうど生活費に困っていた僕はその話に飛びついた感じです。 早速役場に貸し出し願いに行きました。 貸し出されたのはブロック大の捕獲器が2つ。 意外とコンパクトな大きさでした。
ウナギを取るのと同じような入ったら出られないような仕掛けになっていて、中に白いネズミが一匹ずつ入っていました。 ネズミが食べるための餌と水も入っています。
なるほどこういう仕掛けになってるのかと、単純ながら考えて作られている仕掛けに感心しながら、さっそく山際にかけることにしました。
ハブ捕獲成功! 2連チャン
仕掛けをして2日目だったか3日目だったか忘れましたが、早速一匹目がかかっていました。
ハブを間近で見るのは初めてのことです。 捕獲器の中とはいえ目の前に生々しく見えるハブの姿に緊張しました。
ハブの目は、昼間のネコのような目でしたが、ネコのそれより数倍迫力がありました。 極悪非道な顔に見えました。
そして早速ハブを買い取ってくれるところまで持って行き売ることになりました。
買取価格は、全長140cm以上なら一律4000円
体調を測ってみると150cm近くありました。
4000円ゲットです。 うぁ儲かった!てな感じです。
数日分の生活費をあっさり、しかも面白い体験をしながらの現金獲得。 今思えば、あれは一種のギャンブルでしたね。
数日ところまた2匹目のハブが捕獲器にかかり、一匹目と同じように4000円で買い取ってもらいました。
ハブ捕獲器を自作
ハブの捕獲・販売に味をしめた僕は、捕獲器を増やすことにしました。 捕獲器の自作&増設作戦です。 役場で借りている捕獲器を参考にして、設計することから始めました。
捕獲器の仕組みはそう難しくなかったので、ある程度ばくっと設計したら材料調達に出かけました。 メインとなる材料は、捕獲器本体とネズミです。
捕獲器本体はホームセンターで小型の道具箱のようなものを調達しました。 問題はネズミです。 ネズミなしで捕獲できないものかと考えもしましたが、やはりネズミは必要という結論になりました。
役場で借りた捕獲器にネズミがついていたとはいえ、自分でオトリとしてネズミを調達するのには抵抗がありました。 しかしやると決めたからには調達しないわけにはいきません。 意を決して、チラシが入っていたペットショップにオトリ用のハムスターを買いに行くことにしました。
ハムスターを2匹買うことにしました。 ペットショップの店員さんが言います。
かわいがってあげてくださいね♪
😫😫😫!!!
・・・すみません、ハブを捕るためのオトリ用です…😣😣😣
そう心の中で言いながら、代金とともに罪悪感もショップに置き家に帰りました。
もうあとはやるだけでした。 オリジナル捕獲器を作り上げ、合計4つに。 オリジナル捕獲器も山際に設置!
最終結果…
さて4つのハブ捕獲器を使って何匹のハブが取れたでしょう?
結果は、最初に役場で借りた捕獲器で2匹ハブが捕れた以外は1匹の無毒ヘビが入っていただけで、それ以外に収穫は全くありませんでした。
おまけに1匹のハムスターは逃げ出し、1匹のハムスターは管理不良のため死なせてしまいました。 極悪非道だったのはハブではなく自分自身だったという結果がそういう形で出てきたのでした。
結局、元手資金や労力を考えると利益は出てなかったと思います。 利益が出るどころか、ネズミに恐怖を与えハムスターを死なせ、捕獲器をゴミにすることになったことは失敗でしかありませんでした。
この経験が今に活きていることこれからも活きることを信じて、小さな生命も大切にしていきたいと思っています…
動物捕獲話の過去記事