夜通し電車の中で立ってた話
そうです、立ちながら徹夜です🌃
思い出した話をまたひとつ。
だいぶ前の話ですが、電車で立ちながら徹夜したことがあります。 走る電車に、起きたまま、まったく座らずにです。
結論: めちゃキツかったです🤑
どういうことかというと、夏休みかなにかのときに青春18切符というのを利用して旅行したことがあって、そのときにそういうことになりました。
青春18切符は格安で長距離を移動できるので人気なんですが、まさかあんなに混むとは思ってもいなくてホント参りましたね…。
僕が乗ったその列車は、京都発-博多(北九州?)行きの特別快速みたいな便でした。
僕は大阪から乗ったんですが、大阪にやってきた列車はもうすでに混んでいて、大阪でさらに人が増えてギュウギュウ詰め。
すでに乗れない人もいて、そのまま列車は西へと向かうことになりました・・・
まさかの徹夜… まさかの立ちっぱ…
乗る前は、
座りながら寝ることになるだろうから、
ちょっとシンドイけどがんばろう…!
くらいに思っていました。 とんでもない、席に座れるどころか通路にも座れない状態でした。 通勤ラッシュと全く同じです。
身動きもできないまま、次々に駅にだけは停車します。 その駅ごとに待っている人がいましたが、当然一人たりとも乗れません。
兵庫から岡山くらいになる頃には、同じように立ちっぱに苦戦するもの同士、言葉を交わすようになっていました。
夏だったのでけっこうな暑さもありましたが、だんだんと強まる仲間意識がその辛さを紛らわせてくれました。
いつまで立ったままかな?
暑いね〜! どこまで行くんですか?
など、若者もおばちゃんも中学生もギャルも、みんなで言葉をかけ合いながら さらに西へ西へと向かいました。
日が変わる頃まではキツイながらもみんな元気でした。 それもやがて 草木も眠る丑三つ時あたり(夜中1〜3時頃)になると、キツさのレペルが変わりました。
足腰のキツさや暑苦しさに輪をかけて、眠気と疲労感が襲ってきます。 みんなの顔も修行しているような表情になっていきました。
ギブアップから到着まで・・・
最初に音を上げたのは文化系の男子中学生でした。 体力の限界か経験値不足か、顔の表情がなくなってくるとついには睡魔にのまれて、その場に眠り落ちてしまいました。
いやぁ、でも健闘したと思います。中学生、ガンバった!
そのあと、ギャルも地べたに寝落ち(これを本当の寝落ちというんじゃなかろうか…)、芯の強そうな社会人女子はなんとか耐えていて、おばちゃんは小柄だがなかなか強かった。
僕はたぶんその中で一番体力があるほうだったので、意地でも明るくガンバってました。
・・・そうしてそれぞれが苦闘の末、ついに終点へたどり着きました。 夜通し立ちっぱの同士たちは開放された気持ちと仲間意識で満たされた笑顔を最後に交わし、それぞれの目的地へ向かってその列車を後にしました。
僕はというと、その後さらに鹿児島までローカル線の鈍行で南下したんですが、当然のごとく爆睡しながら向かったのでした。
《教訓》
キツい旅にはドラマがある。
ドラマは消耗戦だ・・・!